東京都大田区の蒲田には嘗て1920年に開設された松竹蒲田撮影所があったが、その場所とは少し離れた京急蒲田駅東口の第一京浜国道を品川寄りに少し進んだ右側に「キネマ通り商店街」がある。撮影所とは無関係らしい。
この商店街を入ってすぐ右側に「風味せんべい 風間商店」というせんべい屋がある。今まで数回、店の前を通ったがシャッターは閉まっていた。ネットの情報によると、店主は高齢者らしいので、すでに廃業してしまったのかと思っていた。
本日、ダメもとで店の前を通ったら、なんとシャッターが半開きになっていた。思わず自転車を店頭に停めたら、中にお客さんらしい人影がある。半開きのシャッターに頭をぶつけたが店内に入ってみた。すると店内はおばあさんが1人で切り盛りしている。お歳は87歳とのことで、この店は創業約100年になるらしい。許可を得て年内の写真を撮る。
私の前の若い女性のお客さんは、今では珍しい量り売りでせんべいを買っている。おばあさんが丸い金魚鉢のようなガラス容器からせんべいを秤に移し替えて重さを量っている。


おばさんの話では、嘗て百貨店から物産展での出店の依頼があったが、その間この店を閉めるのが嫌で断ったそうだ。

大田区やマスコミからの取材もあったようだ。

今日はゴマ大丸、豆入年輪、京角、のり大丸を3枚ずつ購入。

店内にある暖簾が右書きなのが歴史を感じる。次回は量り売りの柿の種でも買うかな。