2023年2月24日金曜日

タイのベテランズ・デー(2月3日)

一般的に「ベテランズ・デー」(リメンバランス・デー)というと、欧米の「退役軍人の日」(11月11日)のことで、人々は赤いポピーの造花を佩用する。
実はタイにも「ベテランズ・デー」があるのを知った。
タイでは2月3日が「ベテランズ・デー」になっている。テレビのニュースキャスターが同じような造花を付けていたのでわかった。
同時期にたまたま行ったバンコクの病院の受付でも赤いポピーの造花を無料で配っていた。1940年に勃発した「タイ・フランス領インドシナ紛争」などで亡くなったタイ王国軍兵士を慰霊する日とのことだがタイでは祝日ではなく、手持ちのタイのカレンダーにも記載はない。





2022年8月11日木曜日

Prickly Heat

 日本でタイ語を目にするのはタイ料理屋に行った時ぐらいだが、ショッピングセンターでショップの広告に使われていた。常夏の国々の暑さをしのぐ工夫を紹介したもので、タイは「1日に何度もシャワーを浴びて、メンソール入りのパウダーをたっぷりとつける」とある。 





確かにタイ人は起床後、帰宅時、就寝前の3回はシャワーを浴びると思う。しかし、「メンソール入りのパウダーをたっぷりとつける」というのは今では少なくなっているのではないだろうか。ここでいう「メンソール入りのパウダー」とは昔からある「Prickly Heat」というブランドが有名で、タイのスーパーやコンビニではどこでも売っている。ところが、パウダーなのでたっぷりとつけるとカラダ中真っ白になる。特に今の若い女性は気にするだろう。それにパタパタやった際に粉を吸い込むのも避けたいという人もいるだろう。



そこで同じブランドから登場したのがメンソール入りのシャワージェルだ。これなら真っ白にならずにカラダ中スースー。保湿成分は感じられないのでとてもさっぱりする。メンソール入りというのは以前からあったと思うが、これはブランドイメージに強みがある。




「クーリングミスト」というボディースプレーもある。







2022年3月9日水曜日

Ya Kun Kaya Toast 東京国際フォーラム店

 20年近く前、シンガポールで半年ほど英語学校に通っていた時、近くのオーチャードロードの高島屋の食品フロアに「ヤ クン カヤトースト」の店(今でもあるようだ)があり、いつも行列が絶えなかった。
カヤトーストは、ラスクのようなトーストに薄切りバターとココナツ風味のカヤジャムというペーストを挟んだ軽食。
その店が2020年に日本にも進出しており、懐かしくなって東京国際フォーラム店に行ってみた。
注文したのは温泉卵2個とドリンクが付いた「モーニングカヤトーストセット」(600円)。ドリンクはシンガポール風コーヒーの「コピ」一択。



コピはコロナ禍だからか紙コップ入りだが、蓋を開けるとなみなみと入っていた。
この日も隣のテーブルにはシンガポーリアンのグループが来ていた。


2022年2月13日日曜日

KOKAとCOCA

 東京都内のディスカウンターで、KOKAブランドのシンガポールの麺料理、「ラクサ」のインスタント麺が賞味期限が近いので64円で売っていた。
パクチーとも違うラクサリーフという独特の香りの香草が効いていて、ココナツパウダーも同封されており、現地で食べた記憶が蘇る。

で、このKOKAだが、てっきりタイスキで有名なタイのブランドだと思ったが、そっちはCOCAで、こっちのKOKAのほうはご当地シンガポールのメーカーだったというオチ。



2022年1月30日日曜日

日本で見つけたタイ文字風ロゴ

 日本でショッピングセンターを歩いていると、一見するとタイ文字なのかと思うロゴマークを見つける時があって、その時は足が止まってしまう。
もちろんタイの辞書には載っていない単語なので、あくまで「タイ文字に見える」というだけだと思うが、タイ人が日本に来ていきなり目にしたら、きっと驚くだろう。

これはスーパーマーケットだが、タイ文字度90%でรอทพอに見える。なんでこうしたのかと思えるレベル。



 こちらはストリート・ファッションの店。ทะに見えると思うが、ちょっと厳しくてタイ文字度は50%か。



【2022年5月21日追記】
Miu Miu(ミュウミュウ)のロゴはタイ人にはカベーカベー(กาเบ กาเบ)とみえるらしい。ググると確かにその話題が多い。


2021年7月25日日曜日

The Nice Price

John Mayerのニューアルバム、Sob Rockのジャケット・デザインが話題になっている。フィジカルとサブスクではレトロっぽいアートワークは同じだが、サブスク限定で一部が異なっている。
サブスクでの違いは2点で、まず懐かしのThe Nice Priceシールがデザインされている。The Nice Priceのシールとは、1980年代の輸入LPレコード・CDの廉価盤に貼られていたシール。旧譜となって値下げになったセール品だ。今となってはその存在すらすっかり忘れていた。
次に、右上にある値札をモチーフにしたシール。そこには店名の代わりにサブスク名と、値段の代わりに今年の西暦の2021がデザイン。
The Nice Priceシールに話を戻すと、自分が契約しているAppleのMusicは真っ直ぐだが、もう一方のTidalは右にお辞儀しているところが芸が細かい。
肝心の音も1980年代だ。この辺はアルバム中の4曲に参加しているGreg Phillinganesの職人芸によるところが大きい。時に1曲目はTotoのAfricaにも参加したLenny Castroも登場して、それっぽい。
AppleのMusic盤。値札はmusic。


Tidal盤。こっちの方がそれっぽい。値札はTidal。


Greg Phillinganes(ものまねおじさん?)による懐メロヒットパレード。





2021年7月1日木曜日

歴史的建造物かも?

 バンコクのフワランポーン駅からワット・トライミット寺院方面に向かい、その南側のカオラム通りにランドアバウトがある。この付近も古い建物が残っていて興味深い。
そこの交差点に位置するこの4階建てのビルはどんな歴史があるのだろうか?
奥に見える仏塔の先端部分は、ワット・トライミット寺院のものである。

【訪ねた日 2019年5月2日】





2021年3月16日火曜日

サイアム商業銀行 タラートノーイ支店

 聖ロザリー教会前の路地をさらに北に歩いていくと、左手に教会と同じような色合いの立派な門があるがこれは教会の施設ではない。ここはサイアム商業銀行のタラートノーイ支店の入り口。このエリアはタラートノーイと呼ばれている。
門の前には屋台が並び、紫色の大きなパラソルがいくつも傘を広げている。紫色はこの銀行のコーポレートカラー。
この建物も歴史がありそうで、一見すると博物館のようだ。銀行の支店なので営業時間内であれば中に入ることができる。内装も素晴らしいが、係員に尋ねてみたが当然ながら店内は撮影禁止。興味のある方はSiam Commercial Bank, Talad Noiで画像検索してみてください。

【訪ねた日 2019年5月2日】



この反対側にはチャオプラヤー川が流れる絶好のロケーション。

 

  駐車場の脇にあるATMも統一感のあるデザイン。



庭の大木には祠が祀られている。


 
 


女子大生が一生懸命英語で解説してくれているので、観てあげてください。
支店内の画像もちょっとだけ出てきます。


2020年12月30日水曜日

聖ロザリー教会(Holy Rosary Church/Kalawar Church)

 バンコクのチャオプラヤー川河畔にあるロイヤルオーキッド・シェラトン・ホテル&タワーズの前の道をチャオプラヤー川上流に向かって進み、「リバーシティー」というショッピングセンターを超え、そのまま路地に進むと左手に突然瀟洒な「聖ロザリー教会」が現れる。
この路地は以前も何度も通ったことがあり、その度にこのカトリック教会は気にはなっていたが、今回は時間があったので寄ってみることにした。

【訪ねた日 2019年5月2日】

 

 入り口付近に設置された案内板によると、1786年にタイ王国国王ラーマ1世がアユタヤからやって来たポルトガル人宣教師にここに土地を与え、「カラワリオ教会」として建立。その後「カラワー教会」と名を変え、3回にわたり改築され現在の姿になったのは1897年のラーマ5世の統治時代だったとのこと。

 

 教会の裏側から入る。クリームと白の壁が美しい。横を通って正面にまわってみる。


正面から見上げると、立派な尖塔が目を引く。
 
 
 教会内に入ってみると厳かな空間が広がる。天井付近にアーチ状に教会名らしき中国語のレリーフがあるのが興味深い。



ステンドグラスも綺麗だ。この位置からの眺めに既視感があったのは、以前夢にできた教会とそっくりだったから。

2020年12月24日木曜日

House No. 1

2003年のことになるが、バンコクのチャオプラヤー川河畔にあるロイヤルオーキッド・シェラトン・ホテル&タワーズの真向かいに廃墟と化した洋館があった。古くも魅力的な建物だったのでシャッターを切ったが、ホテルが5つ星なのでそれでも不釣り合いながら解体されずに残されていたのも、何か隠された歴史でもあったのだろうかと思えた。

既に今はもう見ることができないかなと思いながら今回、16年ぶりに再訪してみたら、驚いたことに当時の面影を残しながらリノベーションされていた。

歴史を調べてみたら、フランス領であった近隣のフランス領インドシナから国境を超えてきたフランスの醸造会社がバンコクに支店を設けたのが、付近に大使館などが多かった理由によりここだったらしい。1907年から1925年にかけて建設されたが、撤退後は放置されていたが、2012年から2016年にかけて改装された。現在ではHouse No.1というイベントスペースになっているらしい。この名称は、ここが当時のタイ王国国王陛下が王妃に与えた格式高い土地であったことに因んで命名されたとのこと。訪れた日は門が閉ざされ、中に入ることはできなかったのが残念。

なお、この建物の北側には同時に建てられた平家の建物がそのままの状態で現存しているのも興味深い。ここは当時ヨーロッパに木材を輸出する貿易商のためのテナントとして貸し出されていたそうだ。

【訪ねた日 2019年5月2日】

これが2003年に来訪した時の様子。荒れてはいるが、入り口前の植木が動物をかたどって剪定されているのが不思議。


リノベーションされた建物。綺麗になったが、昔の趣はなくなってしまった。



門柱にはタイ語で堂々と บ้านเลขที่ ๑(1番地)と書かれている。
 



2020年12月22日火曜日

ティップサマイ(サイアム高島屋店)

 バンコクに「ティップサマイ」という有名なパッタイの店がある。場所がちょっと交通の便が悪いので行ったことはなかったが、アイコンサイアム高島屋レストラン街6階に出店したというので試しに行ってみた。流石に店内は家具や調度品など天然素材を活かして清潔だ。
注文したのはパッタイホーカイというオムライスのように薄焼き卵に包まれたパッタイと、おすすめのオレンジジュースで291バーツ(約1,000円)でいい値段。

結論は予想したとおり、これだけの人気店なので次回は「ティップサマイ」の本店に行ってみたいと思った。

【訪ねた日 2019年5月2日】


タイでお馴染みの調味料セットもオリジナル。


カトラリーも食堂というよりレストランだ。


テーブルもしっかりしている。


飲料水用の容器。タイ語のほか、日本語、英語、ハングル語、中国語で店名が表記されている。


こちらはオレンジジュース用。店舗が立派なのに飲料の容器がプラなのは、飲みきれない時に店外に持ち出す場合への配慮だろう。



 これが有名なパッタイホーカイ。見た目は洗練され、西洋料理のようだ。


2020年12月11日金曜日

赤十字病院と資料館

 バンコクのサムヤーンにある赤十字病院の建物が歴史的建造物らしいので行ってみた。地下鉄(MRT)のサムヤーン駅を降り、チャムチュリー・スクエアというショッピングセンターの前を東に進むとすぐ。正式名称はサオワパー王妃記念研究所(Queen Saovabha Memorial Institute)で、ワクチンの接種などを行なっているようだ。

【訪ねた日 2019年5月1日】


噴水のある中庭が広く、期待が高まる。




          
正面玄関から入ってみる。




こちらは裏口。




正面の玄関ホールを見上げると立派なフレスコ画が描かれていて、思わず声をあげた。病院内は撮影禁止と言われたが、玄関ホールのみならとオーケーがでた。






続いて隣接(敷地内の西側)の資料館(無料)に寄ってみる。こちらは靴を脱いで上がり、写真撮影も可能。
 

館内に入ると事務所にいた係の女性が席を立って案内してくれた。ラーマ6世がヨーロッパに赤十字の視察に行き、帰りに日本にも寄ってヨーロッパと日本のいいところを取り入れてタイに赤十字を設立したとのこと。現在はシリトーン王女が理事を勤めており、館内にも展示があった。
冷蔵庫用マグネットと缶バッジの記念品をいただいたので100฿ 寄付をする。







古い薬瓶には当時の錠剤が入っていた。