場所はチャルンクルン通りのソイ43を入り、ベジタリアン麺の店を過ぎてしばらく歩いて薄暗い高速道路の高架下をくぐると、すぐ右側に突然現れる。
入館料は無料で、係りの方が案内してくれる。ここは、かつてインド人の医師が住んでいた瀟洒な古民家を保存して、当時の調度品などが展示されている。引き継いでここを管理していた奥様も2年前に80歳で亡くなったとのこと。
さほど広くはないが、建物や庭の維持費だけでも大変だろうと思い尋ねてみたが、区役所が資金をサポートしているそうだ。ほとんどエアコンがないので暑いが、門の脇で冷えた飲み物を売っているので、最後に一休みしていくといい。
レコードプレーヤーのターンテーブルにはLPがそのまま置かれていた。クラシックかジャズだろうと思ったらディスコのBoney Mだった。
古くは付近を路面電車が走っていたそうで、当時の貴重なパネル写真も展示されている。路面電車は大通りの両端を走り、歩行者は道の中央をのんびり歩いている様子が面白い。
その後、何回かチャルンクルン通りの路面にその形跡が残ってないか、下を向いて歩いたが、確認できなかった。